シリコンドリフトディテクタシステムの特徴

  1. 高エネルギー分解能 ⇒ FWHM<150eV@5.9keV
  2. 高計数率 ⇒ 入射カウント数>2×105cps
  3. 電子冷却 ⇒ 液体窒素不要
  4. T08パッケージ ⇒ 小型、軽量化

応用例

  • X線回折・蛍光X線分析
  • 全反射蛍光X線分析
  • 放射光を用いた分析
  • 学校・研究所での基礎実験用
  • EPMA
  • XAFS
シリコンドリフトディテクタシステム
 

シリコンドリフトディテクタの原理

シリコンドリフトディテクタ(SDD)の構造は、Si/PINに電界効果トランジスタFETを一体化し、さらに、 X線の入射により発生した電子を中心部のアノードに集める電位勾配のリングが作られています。

この構造により、静電容量の減少、サーマルノイズの減少が図られ、かつ電荷集荷効果が向上し、モレ電流が減少します。

このため、Si/PIN検出器と比べ、エネルギー分解能が向上し、P/B比も大きくなります。


※グラフをクリックすると拡大します。

高計数対応性能

高計数対応性能

特殊高分子膜使用SDDによる軽元素分析例

特殊高分子膜使用SDDによる軽元素分析例

分解能性能

分解能性能

 

SDD検出器の内部構造

内部構造(標準仕様と特殊高分子膜仕様)

その他、特注仕様についてもご相談下さい。

仕様

検出器(SDD)仕様

有効結晶径 7mm2、10mm2、30mm2、80mm2
結晶厚み 450µm
検出器ハウジング TO8
入射窓 8µm Be / 特殊高分子膜
コリメータ Zr
冷却システム ベルチェ素子
温度制御範囲 ~-35℃ 室温25℃
温度モニタ 有り

計数回路(DSP)仕様

デジタルシグナルプロセッサはメインアンプ(パルスプロセッサ)とMCAが1枚の基板にまとめられたコンパクト・高性能型

ピーキングタイム 0.5~75µsec
ハードウェアメモリ領域 2000ch~8000ch
ゲインコントロール 有り
パイルアップ
リジェクションレベル
有り

使用条件

温度 温度:0~25℃
湿度 20~80%
電源 AC100V±10%、2A
接地 第3種接地

※液体窒素は不要

SDDシステム構成

SDDシステム構成図
 

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アワーズテック株式会社は、21世紀の環境保全、材料開発に不可欠なX線要素技術を駆使し、 小型・省エネ・省資源・低コスト・高性能・利便性を付加した装置造りに専念しています。

オプションもございますので、ご要望をお聞かせくだされば、最適なシステム構成をご提案させていただきます。

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