キシレン(混合キシレン)【炭化水素系溶剤】

概要

キシレンは、有機化合物の一種であり、三つの異性体で構成される環状炭化水素です。化学式がC8H10で表されます。
o-キシレン、m-キシレン、およびp-キシレンの三つの異性体は、それぞれベンゼン環においてメチル基の位置が異なります。工業的に重要な原料として使用され、プラスチック、繊維、樹脂、塗料などの製造に利用されます。また、溶媒としても広く使用され、塗料、接着剤、洗浄剤の製造などに用いられます。揮発性が高く、適切な取り扱いが必要ですが、工業プロセスにおいて欠かせない化合物の一つです。

沸点 約138~144℃



回収・再生について

廃棄・処理において、関連法規制ならびに地方自治体の基準に従う必要がありますが、廃液(使用済み溶剤)の回収・再生により、溶剤の再利用や廃液処理コスト削減を実現できる場合があります。具体的には、廃液を溶剤再生装置を用いて再生したり、委託企業に収集を依頼してリサイクルする方法が挙げられます。対応企業は、以下をご覧ください。

キシレンの回収・再生に対応した企業

使用量やリサイクル方法によって最適な事業者は異なります。お客様のニーズに合った事業者をご確認ください。クリックで特徴など詳細をご覧いただけます。

・多様な処理容量
・防爆対応
・操作とメンテナンスが簡単
処理方法
蒸留
形態
装置販売
対応溶剤
イソプロピルアルコール(IPA)、エチルアルコール(エタノール)、キシレン(混合キシレン)、トルエン(メチルベンゼン)、メチルアルコール(メタノール)、ベンゼン(ベンゾール)、イソヘキサン(2-メチルペンタン)、NPA
処理量600Lまで対応無料サンプルテスト
・高品質再生
(アップサイクル)
・電子材料用溶剤の精製
・医薬中間体(反応・抽出)溶剤の精製
処理方法
蒸留
形態
委託回収
対応溶剤
C9・C10芳香族炭化水素混合物、イソヘキサン、エチルシクロヘキサン、キシレン、シクロヘキサン、キシレンなど
対応地域
全国
・希薄VOCからの処理
・ランニングコスト削減
・VOC回収
処理方法
圧着スイング吸着
形態
装置販売
対応溶剤
トルエン、キシレン、塩化メチレン、酢酸エチル、エチルベンゼン、フッ素系溶剤など
・一斗缶をセットして再生
・デモ機貸し出し
・回収テスト
処理方法
蒸留
形態
装置販売
対応溶剤
アセトン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン(MEK)、酢酸エチル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール等、沸点が40℃~200℃の溶剤

洗浄・脱脂で使われる有機溶剤一覧

炭化水素系溶剤
塩素系系溶剤
アルコール系溶剤
ケトン系溶剤
フッ素系溶剤
その他の溶剤