LSIマスクレイアウトシステム(Photonic Element Library)
LSIマスクレイアウトシステムdw-2000TM
photonic Element Library
 

dw-2000 Photonic Element Library(PEL)は、dw-2000 のPCell 機能を利用して作成されたフォトニクスデバイスのデバイスライブラリです。代表的なフォトニクスデバイスが全てPCell として登録されておりますので、設計者はそれぞれのデバイスに付与されたパラメ−タを設定するだけで実に簡単にデバイス設計を行っていくことが出来ます。

 
・Parametric Cells
Parametric Cell(パラメトリックセル. P-Cells)とはセル自身にパラメ−タを持たせ、そのパラメ−タ値を変更することによりセ
ル自体の特性を変更し、編集できる機能を言います。dw-2000ではこの機能をフルサポ−トしており、より設計の合理化を図れるようにしております。
Photonic Element Libraryに収録されているエレメントは全てP-Cellとして定義されておりますので、ユーザーは購入したその日からPELに収録されている15種21個のエレメントをそのパラメータを変更するだけでお好みのセルを生成して行くことができます。
 
収録エレメント一覧
・Linear
・Arc Bend
・Arc S-Bend
・Sine S-Bend
・Cosine S-Bend
・Constant Width Waveguide
・Tapered Waveguide
・Linear Taper
・Arc S-Bend Taper
・Sine S-Bend Taper
・Exponential Taper
・Circular Lens
・Elliptic Lens
・Parabolic Lens
・Hyperbolic Lens
以上15種21個のエレメントを収録 
・Waveguide Elements
PELに収録されている全15種21個にも及ぶエレメントはユーザー定義可能なP-Cellにて、生産者の要求を満たすフォトニックデザインのスタンダートとして全て記述されております。ユーザーは単に自らのデザイン要求に合うエレメントを選択し、パラメータを設定、そしてそれをレイアウトエリアに配置するだけです。もちろん各エレメントのパラメータは配置後も自由に変更することが可能です。
また配置したエレメント/セルはdw-2000の変換機能を用いてGDSII形式のストリームデータに落とすことが可能(オプションによりMEBESやJEOL形式への変換も可能です)。これにより他CADへ編集結果を移して様々なデザインとの結合、検証を行うことができます。
収録エレメントの一例
一般的なフォトニックデザインの流れ
dw-2000での作業は上記三番目
色の項目となります

・Smooth Transition
日々目まぐるしく進化するマーケットの要求に遅れなく対応する鍵はそれぞれのデザインステップをいかに継ぎ目無くスムーズに移行して行けるかです。ステップ毎に異なる最適なツールが存在し、またデザイン工程もより細分化された状況では、それぞれのツール間で開発・蓄積された財産をあますことなく、かつスムーズに移行できることが最も重要となります。dw-2000 PELはフォトニックデザインの論理・機能設計におけるエレメントとパラメータを直接物理設計にパッケージングすることにより、大幅な工期の短縮・合理化を実現しています。
また物理設計後の検証、マスク製造への流れもdw-2000の豊富な基本機能、オプションモジュール群により完全サポートしており、入口から出口までを継ぎ目の無い統合環境にて提供します。


dw-2000はモデリングツールで一般的に扱われているフォトニックエレメントをデザイナーに提供している唯一のレイアウトツールです。


・Integration between OptiBPM and dw-2000
dw-2000ではさらに様々な種類のフォトニックデザインの設計要求に対応できるよう、カナダ国OptiWave社の光導波路設計・解析ソフトウェア「OptiBPM(日本国内取扱元:サイバネットシステム株式会社)」とのダイレクトリンクによる設計環境を実現致しました。
dw-2000 PELではOptiBPMで設計された光導波路の設計デ−タを使用したパラメ−タごとそのまま移行→PCell化する為、レイアウト作業に移行してからもパラメ−タ値を変更することができます。これにより光デバイスの論理設計・検証・物理設計を継ぎ目なく迅速かつ容易に行うことが可能です。



・dw-2000 Integration
Photonic Element Libraryはdw-2000 Layoutエディターとの統合環境にて動作します。これによりレイアウトデータ
の検証(DRC)、強力なマクロ機能による様々な設計合理化(GPE)、他ツールとのデータ入出力・データ結合、マスク
生成など、一つの統合環境の中で物理設計に必要なあらゆる作業を行っていくことができます。
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