LSIマスクレイアウトシステム(レイアウト編集機能を核とする基本機能)
LSIマスクレイアウトシステムdw-2000TM
レイアウト編集機能を核とする基本機能
レイアウト編集機能…Layout editing capabilities

dw-2000 のコアである「Layout Editor」は、レイアウトデザイナーが必要とする典型的なデザインを「いかに思考を中断することなく完成させるか」に重点を置いて開発されました。
多くのソフトウェアが「トップダウン」で専用機のソフトウェアを書き直しているのに対し、メモリ2 メガが最大の贅沢であったApple MacintoshII の時代に最適なコードで書かれたdw-2000 は、完全な「ボトムアップ」で開発されており、現在のマシンスペックを余りあるものとしています。
dw-2000 のレイアウト・エディタは、非常にフレキシブルで卓越したデータベースと広範囲で呼び出すことのできるリカーシブ(再帰的)でリエントラントな編集命令を備えています。さらにGPE(マクロ)プログラムをお使い頂く事により、様々な入力簡易化、自動配置・配線などを強力にサポ−ト。設計効率の大幅な合理化を実現します。
 
カスタマイズダイアログボックス
(上記はマウス定義カスタマイズのもの)
超強力なインターフェースカスタマイズ機能
dw-2000 の最大の特長の一つがユーザーインターフェースの超強力・簡単カスタマイズ性です。ユーザーは独自のニーズに合わせ、プルダウンメニューの追加・削除・移動・定義編集やツールバーの追加・削除・グラフィック定義・コマンド定義の編集をはじめ、ALT・Shift・Ctrl+キーを組み合わせての200 通り以上のキーボードショートカット、48 通りにも及ぶマウスアクションの全てをユーザーサイドで自由に簡単に編集・登録することが可能です。また全ての定義付けには変数を組み合わせたりマクロスクリプト自体を登録することが可能。これによりあらゆるアクションを任意の動作で一瞬にして行うことができます。さらに全てのカスタマイズ結果は一つの定義ファイルに落とすことができる為、マシンが変わっても瞬時に全く同じ環境を実現することが可能です。
 
充実した基本機能
パラメトリックセル(PCell)機能、あらゆるニーズに対応したマクロ機能、オールアングルブール演算機能、256 レイヤー×256 データタイプのサポート、最大100 層までの階層編集、階層越えレイアウト機能(エディット・イン・プレース)、最大7 個の外部ライブラリとのデータシェア機能などなど、現代のマスクレイアウトのあらゆるニーズに対応した機能を標準装備しています。

GPE(Graphic Programming Envieonment)機能
GPEスクリプトを用いればこのような複雑な図形も
一瞬の内に描画して行くことが可能です
GPE とは簡単な編集コマンド、マクロから複雑な変換に至るまで、ICデザイナーやエンジニアの要求に応じ、ユーザーに様々なカスタマイズを可能にするプログラミング環境のことです。例えば頻繁に使う機能だがデフォルトインターフェースでは実行までに五回のマウス入力が必要・・・または数百個配置されたコンタクト同士を様々なユーザーパターンで一瞬にして結線したい・・・このような時にマクロを構築すればマウスボタン一発で一瞬の内に行えるようになります。
マクロと言っても何も難しいものばかりではありません。通常の編集作業補助として使用するものであればBASIC 言語の知識が少しあれば簡単に構築することが可能です。また標準で約200 種類にも及ぶ便利なスクリプトが添付されておりますので、購入したその日から様々なマクロを使用・学習して行くことができます。さらに技術者によるマクロ構築支援サービスもありますので、あらゆるニーズに対応したユーザー独自のインターフェース環境のご提供をお約束致します。
「できない機能は作ればいい」がdw-2000 の基本開発理念です。
 
ハイレベル言語
GPE では最低限のコ−ディング作業で簡単迅速にお手持ちのCAD 環境をカスタマイズすることができます。dw-2000には標準で700 を超えるコマンドセットが装備されており、これらのコマンドを様々組みあわせてお使いいただくことにより、あらゆる設計シ−ンを強力にサポ−トします。様々なパタ−ン自動生成、各仕様に合わせたオリジナルデ−タ変換、独自の検証ル−ル自動実行等々、設計効率の大幅な向上を実現します。
 
外部ファンクションライブラリの呼び出し
C 言語等で記述された外部プログラムやファンクションにGPE をリンクすることもできます。dw-2000 から直接外部プログラムを起動したり、また、外部プログラムで作成されたテキストベ−スのファイル内容を外部参照ファイルとして自動実行していくことも可能で、これにより様々なアプリケ−ションと統合した設計環境を構築することができます。

DRC(Design Rule Checker)機能
D.R.C(デザイン・ルール・チェッカ−)モジュールは、「マスク製造工程」の前に、セルとセルの干渉など物理的エラーが発生していないかどうかを検証し、マスク製造工程で起こる可能性のある個々のオブジェクトの物理的な干渉エラーを未然に防ぐオプションモジュールです。
dw-2000 のDRC モジュールは、レイアウトエディタに統合され動作致しますので、他社のツールで一般的に行われているバッチ処理によるものとは異なります。

コンポ−ザ−
面倒なデザインル−ルチェックも、あらかじめ「コンポーザ(Composer)」によりデザイン・ルールを設定しておくことで、デザイン・ルール・チェックを素早くインタラクティブに行う事ができます。
また、簡単な対話形式ダイアログにより指定して頂いたデザインル−ルをマクロスクリプトに一発翻訳する機能も搭載しておりますので、各社独自のデザインル−ルを簡単に作成・実行することができます。

ナビゲ−タ−
レイアウト上のデバッグ発見を視覚的にナビゲ−トしてくれます。視覚的にエラ−チェックを行うことで、その後の修正が非常に容易になります。また、このナビゲ−ションは現在の編集状況とは関係無く独立して行われるものなので、その後の編集作業でお使いになる機能に何ら影響を及ぼしません。

スクリプト処理によるエラ−チェック
GPE で作成されたスクリプトを用いて、DRC に関する検証を連続して行うことが可能です。スクリプトはプルダウンメニューやショートカットキーなどに登録することができるので、必要な時に容易にアクセスすることができます。

データ変換…Data Conversion機能

dw-2000 では多岐に渡るポストプロセッシングモジュ−ルにより、以下の様々な種類の代表的なデ−タ形式の入出力機能をサポートしております。
・GDSII (標準装備) ・MEBES ・Cambridge SPD ・GERBER
・JEOL-01 ・JEOL-51 ・CIF ・Nanofab
w-2000 のデータ変換機能は全てGPE マクロスクリプトにより制御することが可能です。これにより複数のレイアウトデータをボタン一つで次々と変換させたり、複雑な変換ルールをスクリプト化しておくことが可能です。
またバックトランスレーションやオールアングルトーン反転などの機能も標準装備。これにより様々な露光装置、他ツールとのリンクを完全サポートしています。
GPEスクリプトを用いればこのような複雑な図形も一瞬の内に描画して行くことが可能です。

お問い合わせはこちら