VOCガス処理装置とは
VOC(揮発性有機化合物)は、トルエン、キシレン、酢酸エチルなど、常温で気体になりやすい有機化合物の総称です。印刷、塗装、金属洗浄、化学製品の製造など、多くの産業で広く使われています。しかし、大気中にそのまま放出されると光化学スモッグやPM2.5の原因となり、人体や環境に悪影響を及ぼすため、大気汚染防止法などによって排出量の抑制が厳しく義務付けられています。
VOCガス処理装置とは、工場などの製造工程から排出される揮発性の有機溶剤(VOCガス)を、大気中に放出する前に安全に分解・除去、または回収する装置のことです。使用した溶剤を回収、再利用できるため、産廃処理費用削減・新品溶剤購入費用削減可能といったメリットがあります。環境規制の遵守や、企業のSDGsへの取り組みや近隣への臭気対策においても活用される装置です。
VOCガス処理装置の用途
排出規制への対応など、さまざまな業界で使用されています。
- 塗装・印刷
- 化学・医薬品
- 電子部品・半導体
- 自動車・輸送機器
- テープ・フィルム製造
- リチウムイオン電池製造 など
VOC処理技術の主要な種類
(1)活性炭吸着法
活性炭にVOCを吸着させて除去する方法です。装置には、ハニカム形の活性炭を回転させて吸着・加熱脱着し下流で燃焼する、低濃度・少風量向けの方式があります。もう一方は、2基の吸着塔で吸着と加熱水蒸気による脱着を交互に行い、濃縮ガスを冷却凝縮して回収する方式です。こちらは粒状活性炭が使われることが多く、VOCの負荷が変動しても安定した性能を発揮できる特徴があります。
活性炭吸着法の中でも主要な方式の例
- ・蒸気脱着式
- ・真空脱着式(PSA方式)
活性炭吸着法を採用している装置のご紹介
企業・製品 |
形態 |
対応地域 |
対応溶剤 |
特長 |
事例 |
資料ダウンロード |
お問い合わせ |
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装置販売
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IPA、エタノール、アセトン、キシレン、MEK、シンナー類 トリクロロエチレン、塩化メチレンなど |
・1700台以上の納入実績 |
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(2)圧縮深冷凝縮法
洗浄機などから発生する、高濃度かつ小容量のVOCガスを処理する方法です。コンプレッサーで圧縮したガスを水冷凝縮器に通して一部を凝縮分離したあと、冷凍機でマイナス30〜40℃に冷却してさらに分離回収します。大半のVOCはこの工程で回収できますが、残りは最後に活性炭で吸着します。冷却された処理後のガスは、予冷凝縮器で処理前のガスと熱交換を行うために利用されます。
圧縮深冷凝縮法を採用している装置のご紹介
企業・製品 |
形態 |
対応地域 |
対応溶剤 |
特長 |
事例 |
資料ダウンロード |
お問い合わせ |
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装置販売
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フッ素系(CFCなど。次世代HFO系含む)、臭素系、塩素系(ジクロロメタン(塩化メチレン)、トリクロロエチレン(トリクレン)、ディップソール(パークレン))など |
・次世代フッ素溶剤(HFO系)対応可。除去率99%以上 |
(3)触媒酸化法
白金などの貴金属触媒を使い、VOCを200〜350℃の低温で燃焼させて処理する方法です。低温燃焼のためエネルギー効率が高く、装置をコンパクトにできるメリットがあります。ただし、排ガス中にシリコン化合物や有機リン化合物などの触媒毒が含まれていると触媒が急速に劣化するため、事前に前処理を行ったり、耐久性に優れた触媒を選択したりするなどの配慮が必要になります。
(4)直接燃焼法
VOCガスをバーナーで直接焼き尽くす方法です。VOCの濃度が低いときには、都市ガスや石油燃料を使って燃焼を助けます。燃焼温度が約800℃と高いため、窒素酸化物が発生しやすいという性質があります。また、VOC濃度が低く、かつ処理するガスの量が膨大である場合には、補助として消費する燃料の量が多くなりすぎてしまうため、この方式が採用されることはありません。
(5)蓄熱燃焼法
VOCガスを800℃以上の高温で燃焼させ、水と二酸化炭素に分解する方法です。セラミックス製の蓄熱体を使い、排ガスの余熱を回収して新たに投入されるガスの加熱に利用するため、燃料消費を抑えて効率よく処理できます。低濃度でも処理可能で触媒劣化の心配もありません。ただし、粉じんやミストが多いガスは蓄熱層を詰まらせる原因になるため、事前の前処理が必要です。
※出典:「環境省」VOC排出抑制技術の概要(https://www.env.go.jp/air/osen/voc/materials/103.pdf)
※出典:「国立研究開発法人 国立環境研究所」環境技術解説 VOC処理技術(https://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=37)
VOCガス回収装置の企業の一覧
使用量やリサイクル方法によって最適な事業者は異なります。お客様のニーズに合った事業者をご確認ください。クリックで特徴など詳細をご覧いただけます。
VOCガス回収装置
企業・製品 |
形態 |
対応地域 |
対応溶剤 |
特長 |
事例 |
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EL対応 委託回収/装置 |
全国 |
IPA、エタノール、メタノール、アセトン、キシレン、MEK、シンナー類 NMP、DMAc、GBL、ヘキサン、へプタン、MIBC、MIBK、PGME、PGMEA、酢酸エチル、酢酸ブチル、NEP、アセトニトリルなど |
・VOC回収 |
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装置販売
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フッ素系(CFCなど。次世代HFO系含む)、臭素系、塩素系(ジクロロメタン(塩化メチレン)、トリクロロエチレン(トリクレン)、ディップソール(パークレン))など |
・次世代フッ素溶剤(HFO系)対応可。除去率99%以上 |
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装置販売
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IPA、エタノール、アセトン、キシレン、MEK、シンナー類 トリクロロエチレン、塩化メチレンなど |
・1700台以上の納入実績 |
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再生テスト、サンプルテストを実施可能な企業もあります
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参考リンク・出典
「国立研究開発法人 国立環境研究所」環境技術解説 VOC処理技術(https://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=37)
「環境省」VOC処理技術分野(中小事業所向けVOC処理技術)(https://www.env.go.jp/policy/etv/field/f09/index.html)
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