高周波誘導加熱の原理

高周波誘導加熱では、被加熱体が自ら発熱を起こします

高周波電流を流すことにより発生した磁束が導電体と交差すると、導電体内に高周波の循環電流(渦電流)が誘起し、この電流が導電体の固有抵抗にしたがって流れ、発熱を起こします。

被加熱物自体の内部発熱で、周波数や加熱コイルの形状で加熱状態が加減できます。電気制御回路で急速加熱が容易なため、制御性がよく、自動化ラインに最適です。


高周波電流の周波数が高いほど、誘導電流は外周辺に集中します

誘導加熱の原理高周波の表皮作用表面からの電流電力の分布

高周波加熱の特徴・利点

  1. 瞬間加熱ができる
  2. 局部加熱ができる
  3. 均一加熱ができる
  4. クリーン加熱ができる
  5. 表面のみの加熱ができる
  6. 自動化が容易である
  7. 小型・軽量である(トランジスター・SCR方式)
  8. 回路電圧が低く安全である(トランジスター・SCR方式)
  9. 変換効率が高く抜群の省電力タイプである(トランジスター・SCR方式)
  10. 既設の電子管指揮加熱装置からの置き換えが可能である(トランジスター方式)

高周波加熱の主な用途

ろう付け装置

ろう付け装置

 

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