ダイオキシン類は測定に、極微量な単位で影響をおよぼす物質です。たとえば、排出水、環境水でいえば、1リットル(重量1kgfとする)あたり1ピコグラム(pg)を分析することになります。これは100万m3(100万トン)中の1グラム(ドーム球場全空間と大さじ一杯の比)に相当します。
当社では、この精度を満足する分析技術、関連設備を保持しています(土壌、排ガス、底質、水質、排水、燃殻、作業環境の分析に高い評価を受けております)。
|

ダイオキシン類抽出前処理 |
■ダイオキシン類とは
ダイオキシン類とは、PCDD(ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ダイオキシン)とPCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)とDL-PCB(ダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル)の総称です。
(塩素の付き方により、PCDDには75種類、PCDFには135種類、DL-PCBには12種類の異性体があります。)
|
■ダイオキシン類の毒性
ダイオキシン中で2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ダイオキシン(2,3,7,8-TeCDD)が、その毒性が最も強く人間が合成した化学物質の中で最強の毒性といわれています。また、急性毒性では、青酸カリの数倍から数百倍の毒性を持ちます。さらに、発ガン性物質でもあります。
■ダイオキシン類の発生源
ダイオキシン類は、塩素を含む有機化合物を低温(250℃〜500℃)で燃焼させると発生するとされ、日本の場合その発生源の多くは廃棄物や都市ゴミの焼却炉であると考えられます。また、他の発生源としては、溶鉱炉、化学合成、漂白や農薬中の不純物などがあります。
ダイオキシン類は難分解性であるため、過去に排出されたものが分解せずに海底(底質等)や土壌に残留し、拡散や生態濃縮などで、人体への影響を及ぼす発生源となります。
■ダイオキシン類への対策
平成12年1月15日からダイオキシン類対策特別措置法が施行されました。これにより、ダイオキシン類の耐容1日摂取量(TDI)は4ピコグラム-TEQ/体重キログラム/日とされました。
| 語句 |
内容 |
| 耐容一日摂取量 |
人が生涯にわたって継続的に摂取したとしても、健康に影響を及ぼすおそれがない1日当たりの摂取量 |
| ピコグラム |
一兆分の一グラム |
| TEQ |
毒性等量の略。2,3,7,8-TeCDDの毒性を1とした場合の相対的な毒性に換算した値 |
■当社から
ダイオキシン特別措置法施行後は、定期的な測定が行われるとともに、焼却炉の改善や廃止が進み、現在では以前より改善されてきています。
今後も、我々を取り巻く環境中にダイオキシンの存在量の正しい把握をしていくことが重要です。
ダイオキシン類分析設備
ダイオキシン類以外の分析対応項目はこちら
|