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振動豆知識5 制御器無し・ありの選択

本来は試験精度・安全面・高度な設定など多くの特徴があった方が間違いなく良いのですが、導入コストが大きいためなかなか難しいのが現状です。 実際問題、加速度を一定に保ちながら周波数を可変(掃引)するJIS規格試験などは、制御器が無ければ不可能であります。

周波数固定で一定加速度に短い時間で試験したい、ただ振れればいい、サブシステムとして安価なものが欲しいと言われる(すでに制御器をもっておられる又は自分で作られる) ユーザー様には、振動計・信号発生器のみ付属している制御なしをご提案しております。

制御なしのシステム(振動計・信号発生器のみ付属)

コスト優先型  簡易システム(振動計・信号発生器のみ付属)

システムイメージ(振動計・信号発生器・電力増幅器)

信号発生器 周波数を選択し振幅を調整します
電力増幅器 信号を増幅し振動発生器に送ります
振動計 振動中の加速度・速度・変位を計測し表示します(振動計はデジタル表示が主流)
制御なしシステム:振動計、信号発生器、電力増幅器
 

システムブロック図(信号発生器→電力増幅器→振動発生機→振動計)

システムブロック:信号発生器→電力増幅器→振動発生機→振動計

制御なしシステム(振動計・信号発生器のみ付属)の特徴

利点
  • 安価である
  • 操作が簡単
欠点 振動試験機を制御出来ない、具体的には…
  • 試験中の要求条件を常に満たしているか、振動計の計測だけでは監視出来ない
  • 加速度や振幅一定で周波数を連続可変出来ない
  • 決められた試験時間内にトラブルが起きても自動停止出来ない

一定の周波数で駆動していてもコイル温度や試験体の変化による対処が出来ず、 人の計測器(振動計)目視による微調整をすることになります(当然限界はありますし、再現性は著しく低下します)

振動発生器は磁界中におけるコイルに交流電流を流すことによって駆動しています(フレミング左手法則)

制御にはクローズドループによるフィードバックコントロールが必要となります

制御ありのシステム(振動制御器に振動計・信号発生器内蔵)

性能優先 (振動制御器付属、振動計・信号発生器内蔵)

システムイメージ(電力増幅器・振動制御器:振動計・信号発生器は内蔵)

センサーによるフィードバック制御により、振動試験を安定させ、複雑な試験条件をこなし、監視や他装置との連携も可能にします。
また、正弦波、ランダム波、ショック波、実波形、ランダムオンサインなど様々な試験が可能となります。
(すべてオプションとなります)

振動制御装置にはシステムAで必要な振動計・ファンクションジェネレーター機能はよりグレードアップした形で内蔵されております。

制御ありシステム:振動計、信号発生器は内蔵で標準装備
 

制御あり(振動計・信号発生器内蔵)システムブロック図

制御ありシステムブロック

制御ありシステム(振動計・信号発生器内蔵)の特徴

利点
  • 最新の機種はネットワークによるリモートコントロール機能や、Web上でモニターしたり、試験終了をメールで通知する機能など多彩な機能があります。
  • 設定値を保持し、常に振動発生器を制御する(振動計の常時計測などは不要)
  • JIS規格試験など複雑な試験条件もプログラム
  • 入力多チャンネル化による高精度な制御
  • 予め限界値等細かく設定 試験体を保護します
  • 試験中の異常検知可能 他施設等と連動できる
  • 試験内容の保存が可能 試験結果の出力も可能
欠点
  • 価格が高いのが唯一の欠点

 

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